



そんなあなたにおすすめの楽譜・教本を紹介します。
この記事の信頼性
ジャズピアノ中級者が上級者を目指すために
ジャズピアノ初心者および中級者におすすめの教本については以下の記事を参考にしてください。
>>【初心者向け】ジャズピアノ 上達する!おすすめ楽譜・教本【独学】
>>【中級者向け】ジャズピアノ 上達する!おすすめ楽譜・教本【独学】








なお、手前味噌で恐縮ですが
Amazonで拙著「ジャズピアノ独学シリーズ1:コードとスケールの基本」
を販売しております。
こちらはKindle Unlimited 会員の方なら無料で、非会員でも350円(税込)でお読みいただけます。
皆様のジャズピアノ学習の一助になれば幸いです。
対象者
こんな方におすすめの記事です!
- さらに深くジャズ理論を追求したい人
- セッションホストやライブもできるようになりたい人
- ポップスなどを自在にジャズアレンジできるようになりたい人
ジャズピアノ上級者におすすめの教本
おすすめ度 目安
絶対買うべし!超おすすめです。
一歩上を行きたいあなたに。
普通です。損はしません。
正直微妙・・・、興味があれば。
買う必要なし!(個人の感想)
おすすめ度は上記の通りですが、”4.5”のように表記することもあります。
また、個人の見解を大いに含みます(笑)。
しかし、あながち間違っていないのではないかと思っています。
上級者レベル1(中級者~上級者)
中級者向けの教本と被るものもあります。
コルトーのピアノメトード
おすすめ度
目的
- 指の独立性をさらに高める
- 滑らかにスケールを弾く
- 重音をレガートに弾く
コメント
中級者編でも紹介しています。
そして、コルトーのピアノメトードに関しては上級者でも使える基礎練習本です!
ピシュナ 60の練習曲
おすすめ度
目的
- 指の独立性
- 全調での練習を意識する
コメント
ハノンの代わりに使用される方も多いようです。
中級者向けの教本紹介ではリトルピシュナを紹介しましたが、そちらはピシュナの導入本です。
どちらも全調(12Key)を意識した練習ができるのが特徴です。
もちろん、”ピシュナ”は”リトルピシュナ”よりは難しくなりますが、さらなる指の独立性を高めたり、全調バランスよく練習することができます。




個人的には
- ハノン⇒コルトーのピアノメトード
- リトルピシュナ⇒ピシュナ
いずれかのコースで問題ないと思います。
また、教本も全てをやるというよりは
「自分の足りないところ」
「身に付けたいこと」
を考えながら使用する必要があります。
何となく適当に弾いてても、あまり効果が得られないばかりか悪いクセがついてしまうかもしれません。
ジャズ以外を学ぶ場合も同じだと思いますが、必ず練習する時は目的意識を持つようにしましょう!
ドホナーニ 指の練習
おすすめ度
最初から持続音の練習が出てくるところはコルトーのピアノメトードと同様です。
最初の方の練習についてはコルトーをちゃんと練習していればできると思います。
やってる内容はコルトーと大差ないですからね。
ただ9番(減7度の和音、dim7コード)の練習はかなりキツいです。
注意ポイント
手が小さい人が無理に練習すると、手を痛める可能性があるので要注意です。











ただ、これもできるようになると、またレベルが一段あがるのは間違いないですよ!
この教本は、バカテク系ジャズピアニストに教えてもらいました。
その人は、上の課題を少しアレンジして「右手で4拍子、左手で3拍子」で弾いて練習していました(もちろんその逆も然り)。
練習は、必ずしも教本通りでなくてもよく、自分で必要だと思う練習を考えることが大事だということですね。
メモ
プロの人ほど、自分用にカスタマイズした練習をしている傾向があると思います。
ジャズに関しての基礎練習は
ピシュナ、コルトー、ドホナーニいずれかをやれば十分なので
好みのものを選択するといいと思います。








上級者レベル2(上級者~)
ジャズ理論についてさらに磨きをかけましょう!
新主流派以降の現代ジャズ技法1~3
おすすめ度
目的
- 新主流派以降のジャズピアニストの理論を学ぶ
- モチーフの展開について学ぶ
- 自身で深くアナライズできるようにする
コメント
お堅いタイトルの本ですね(笑)
新主流派とは
ジャズ評論家のIRA GITLERが、60年代中頃に活躍していた若手たちの作品を総称して「NEW MAINSTREAM JAZZ」と名付けたそうで、その訳語です。
モードを主流としつつ、クラシックの要素も取り入れているものを指すようです。
この教本は、新主流派以後とタイトルに書かれている通り、モーダルジャズ以後の技法について解説した本です。
ハービーハンコック・チックコリア・マッコイタイナー・リッチーバイラークといった面々の奏法について、著者の北條直彦氏の視点で解説されています。
北條直彦氏もまた日本を代表するジャズピアニストです。
音源がついてないのがとても残念なのですが、あまりモーダル以降の技法について解説している本が無いことを考えると貴重な教本だと言えます。











また、モチーフの展開(モチーフ・ディベロップメント)の考え方についても解説されています。
すぐにアイデアが尽きてしまうと悩んでいる人にはタメになる内容だと思います。
ジャズ・アプローチによる音階教本【ペンタトニック・スケール編】
おすすめ度
目的
- ペンタトニックの可能性を探る
コメント
ペンタトニックはマッコイ・タイナーを始めとして、多くのミュージシャンがアドリブで利用しています。












体系的に理解できるものの、内容が少し難解なのと、練習がなかなかにキツい(飽きてくる)ので、★3です。
THE DROP2 BOOK (著:MARK LEVINE)CD付き
おすすめ度
目的
- ジャズピアノ必須のドロップ2ヴォイシングの基本を身に付ける
コメント
オスカー・ピーターソン、ビル・エバンスなど多くのミュージシャンがドロップ2ヴォイシング(単にドロップ2とも言う)を使用しますが、その理論と練習方法が書かれています。
ドロップ2とは4和音のうち、上から2番目の音を下に持ってきて(ドロップ)ヴォイシングする方法です。
これにより、普通にコードを弾く場合と比べてリッチなサウンドになります。
ド定番ながら練習しないとできないヴォイシングです。
この教本ではそんなドロップ2の弾き方を学べます。
AN APPROACH TO COMPING THE ESSENTIALS CD付き
おすすめ度
目的
- バド・パウエル、レッド・ガーランドなどのヴォイシング技術が詳細に学べます
コメント
Aフォーム・Bフォームだけでは物足りない方に
実例を交えてヴォイシング奏法について解説しています。
250ページ以上あるのでボリュームがあって大変ですが
ちゃんとやればボイシングに関して自信が持てるようになるかもしれません。
最後に
ジャズに関わらずピアノの技法は一朝一夕では身に付きません。
根気よく長いスパンで考えて続けましょう。
ここで紹介した教本を学べば、自分でジャズアレンジも簡単にできるようになるはずです。
なお、色んな教本が気になって手あたり次第買ってしまう人がいますが、ノウハウコレクターにだけはならないように気をつけましょう!
最後に、これまで記事にしてきたものをまとめたページがあるので、参考にしていただけたら嬉しいです!
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ジャズピアノのおすすめ楽譜・教本【レベル別】
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【初心者】ジャズピアノ コード・スケール・ボイシングの基本 まとめ【独学】
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【本物を目指す!】ジャズピアノの練習に役立つ知識・アイデア【まとめ】
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ジャズピアノのイントロ・エンディング まとめ【初心者】