【上級者向け】ジャズピアノのおすすめ楽譜・教本【レベルアップ】

上級者向けジャズピアノおすすめ教本

ジャズピアノ上級者向けの楽譜・教本が知りたい!

モンモン

そんなあなたにおすすめの楽譜・教本を紹介します。

こんな方におすすめ!
  • ピアノの技術を高めたい人
  • さらに深くジャズ理論を追求したい人
  • セッションホストやライブもできるようになりたい人
  • ポップスなどを自在にジャズアレンジできるようになりたい人

ジャズピアノ初心者および中級者におすすめの教本については以下の記事を参考にしてください。

>>【初心者向け】ジャズピアノ 上達する!おすすめ楽譜・教本【独学】 

>>【中級者向け】ジャズピアノ 上達する!おすすめ楽譜・教本【独学】

目次

ジャズピアノ上級者におすすめの教本

モンモン

今回は、ジャズピアノ上級者向けにおすすめの本を紹介します!

なお、手前味噌で恐縮ですが、Amazonで拙著「ジャズピアノ独学シリーズ1:コードとスケールの基本」
を販売しております。
Kindle Unlimited会員なら無料で読めます(非会員でもランチ程度のお値段でお読みいただけます。)
皆様のジャズピアノ学習の一助になれば幸いです。

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上級者レベル1(中級者~上級者)

紹介する本の一部は、中級者向けの教本としても紹介しています。

コルトーのピアノメトード

おすすめ度 

目的

  • 指の独立性をさらに高める
  • 滑らかにスケールを弾く
  • 重音をレガートに弾く

中級者編でくわしく紹介しています。
コルトーのピアノメトードに関しては上級者でも使える基礎練習本です!

ピシュナ 60の練習曲

おすすめ度 

全音楽譜出版社
¥1,650 (2024/11/20 15:05時点 | Amazon調べ)

目的

  • 指の独立性アップ
  • 全調での練習を意識する

コメント

ハノンの代わりに使用する人も多いようです。

中級者向けの教本紹介ではリトルピシュナを紹介しましたが、そちらはピシュナの導入本です。

どちらも全調(12Key)を意識した練習ができるのが特徴です。

もちろん、”ピシュナ”は”リトルピシュナ”よりは難しくなりますが、さらなる指の独立性を高めたり、全調バランスよく練習することができます。

基礎練習系の教本は、全部買ってやらないとダメなの…?👼

個人的には、いずれかの組み合わせで良いと思います。

  • ハノン⇒コルトーのピアノメトード
  • リトルピシュナ⇒ピシュナ

また、教本も全てをやるというよりは
「自分の足りないところ」
「身に付けたいこと」
を考えながら使用する必要があります。

何となく適当に弾いてても、あまり効果が得られないばかりか悪いクセがついてしまうかもしれません。

モンモン

ジャズに限りませんが、練習する時は必ず目的意識を持つようにしましょう!

ドホナーニ 指の練習

おすすめ度 

最初から持続音の練習が出てくるところはコルトーのピアノメトードと同様です。

最初の方の練習についてはコルトーをちゃんと練習していればできると思います。
やってる内容はコルトーと大差ないですからね。

モンモン

ただ9番(減7度の和音、dim7コード)の練習はかなりキツいです。

手が小さい人が無理に練習すると、手を痛める可能性があるので要注意です。
自分も手が小さい(9度がギリギリ)のでなかなかにきついです…。

出典:ドホナーニ 指の練習 No.9(p.12)より一部抜粋
出典:ドホナーニ 指の練習 No.9(p.12)より一部抜粋

ただ、これもできるようになると、レベルが一段あがるのは間違いないですよ!

モンモン

この教本は、バカテク系ジャズピアニストに教えてもらいました。

その人は、上の課題を少しアレンジして「右手で4拍子、左手で3拍子」で弾いて練習していました(もちろんその逆も然り)。

練習は、必ずしも教本通りでなくてもよく、自分で必要だと思う練習を考えることが大事だということですね

memo

プロの人ほど、自分用にカスタマイズした練習をしている傾向があると思います。

ジャズピアノを弾く上で、テクニック面ではピシュナ、コルトー、ドホナーニいずれかをやれば十分なので好みのものを選択するといいと思います。

モンモン

個人的にはコルトーが好きです。

上級者レベル2(上級者~)

ジャズ理論についてさらに磨きをかけましょう!

新主流派以降の現代ジャズ技法1~3

おすすめ度 

目的

  • 新主流派以降のジャズピアニストの理論を学ぶ
  • モチーフの展開について学ぶ
  • 自身で深くアナライズできるようにする

コメント

お堅いタイトルの本ですね(笑)

新主流派とは

ジャズ評論家のIRA GITLERが、60年代中頃に活躍していた若手たちの作品を総称して「NEW MAINSTREAM JAZZ」と名付けたそうで、その訳語です。

モードを主流としつつ、クラシックの要素も取り入れているものを指すようです。

この教本は、新主流派以後とタイトルに書かれている通り、モーダルジャズ以後の技法について解説した本です。

ハービーハンコック・チックコリア・マッコイタイナー・リッチーバイラークといった面々の奏法について、著者の北條直彦氏の視点で解説されています。

モンモン

北條直彦氏もまた日本を代表するジャズピアニストです。

音源がついてないのがとても残念なのですが、あまりモーダル以降の技法について解説している本が無いことを考えると貴重な教本だと言えます。

デニーザイトリンのSt.Thomasのアドリブを解説していて、かなりマニアックなところついてくるなと思いました(笑)

新主流派以降のジャズ技法
出典:新主流派以降の現代ジャズ技法1 p.11より一部抜粋

また、モチーフの展開(モチーフ・ディベロップメント)の考え方についても解説されています。
すぐにアイデアが尽きてしまうと悩んでいる人にはタメになる内容だと思います。

ジャズ・アプローチによる音階教本【ペンタトニック・スケール編】

おすすめ度 

目的

  • ペンタトニックの可能性を探る

コメント

ペンタトニックはマッコイ・タイナーを始めとして、多くのミュージシャンがアドリブで利用しています。

ペンタトニックってロックで使うやつだよね?

モンモン

確かに使いますが、ジャズで使うものとは少し異なりますね…

この本は体系的に理解できるものの、内容が少し難解なのと、練習がなかなかにキツい(飽きてくる)ので、★3です。

THE DROP2 BOOK (著:MARK LEVINE)CD付き

おすすめ度 

目的

ジャズピアノ必須のドロップ2ヴォイシングの基本を身に付ける

コメント

オスカー・ピーターソン、ビル・エバンスなど多くのミュージシャンがドロップ2ヴォイシング(単にドロップ2とも言う)を使用しますが、その理論と練習方法が書かれています。

ドロップ2とは4和音のうち、上から2番目の音を下に持ってきて(ドロップ)ヴォイシングする方法です。

これにより、普通にコードを弾く場合と比べてリッチなサウンドになります。

モンモン

ド定番ながらちゃんと練習しないとできないヴォイシングです。

この教本ではそんなドロップ2の弾き方を基本から学べます。

AN APPROACH TO COMPING THE ESSENTIALS CD付き

おすすめ度 

著:Pattern, Jeb
¥7,655 (2024/11/20 15:05時点 | Amazon調べ)

目的

バド・パウエル、レッド・ガーランドなどのヴォイシング技術が詳細に学べます

コメント

Aフォーム・Bフォームだけでは物足りない方に向けて、実例を交えてヴォイシング奏法について解説しています。

250ページ以上あるのでボリュームがあって大変ですが、ちゃんとやればボイシングに関して自信が持てるようになりますよ。

昨今の円安のせいで高くなってしまったのがネック…👼

最後に

ジャズに関わらずピアノの技法は一朝一夕では身に付きません。

モンモン

根気よく長いスパンで考えて続けましょう!🔥

ここで紹介した教本を学べば、自分でジャズアレンジも簡単にできるようになるはずです。

なお、色んな教本が気になって手あたり次第買ってしまう人がいますが、ノウハウコレクターにだけはならないように気をつけましょう!

最後に、これまで記事にしてきたものをまとめたページがあるので、ぜひ参考にしてください。

モンモン

それでは、一緒にジャズを楽しみましょう♪

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この記事を書いた人

MonMonのアバター MonMon ジャズピアニスト

当サイトの管理人のMonMonです。
都内近郊でのライブやセッションホストをしています。
ジャズピアノに興味がある方に向けて、情報発信をしています。

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