今回は、ミクソリディアンスケールについて解説します。
前回のレッスンはこちらです。
>>レッスン8『ヴォイシングの基本① 3ノートヴォイシング』
この記事の信頼性
ミクソリディアンスケールを学ぼう
ミクソリディアンスケールとは?
ミクソリディアンスケールは、メジャースケール(イオニアンスケール)の5番目の音から始めたスケールです。
ミクソリディアンという名前はモードという概念から来ています(後述)。
7thコードで使える最も基本的なスケールと思っていただければ大丈夫です。
例えば、Cイオニアンスケールの場合、5番目の音は"ソ(G)"です。
Gから始めた場合、Gミクソリディアンスケールとなります。







確かに同じですが、Gから始めることで
音程の並びがイオニアンスケールの時と変わります。
イオニアンスケールの時は、音程の並びは
「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」
となります。
ミクソリディアンスケールでは、
「全音・全音・半音・全音・全音・半音・全音」
となります。
スケールは音程の並び方の組み合わせでしかありませんが、並び方の違いで、明るいイメージにも暗いイメージにもなります。
音程については別のレッスンで解説しています。
モードって何?
メジャースケールをどの音から始めるかで
それぞれ違う名称がつけられているという理解でOKです(現段階では)。
- イオニアンスケール(メジャースケール)
- ドリアンスケール
- フリジアンスケール
- リディアン7thスケール
- ミクソリディアンスケール
- エオリアンスケール(ナチュラルマイナースケール)
- ロクリアンスケール
例えばCメジャースケールを
"ド"の音から始めればCイオニアンスケールです。
"ファ"の音から始めたら・・・?
Fリディアン7thスケールとなります。
覚え方は、スケール名の頭文字を取って「イドフリミエロ」です
ミクソリディアンスケールの特徴・譜面
7thコードで使えるスケールです。
12Keyのミクソリディアンスケールを載せます。
PDFファイルになっているので、以下よりダウンロードしてください。
PDFファイルを見るとき、調号に注意してくださいね!
音階のイメージとしては、”少し不安定な”感じですかね?
ミクソリディアンスケールは
基本的にメジャースケールと同じ運指で大丈夫です。
基本的なスケールの運指に関しては、ハノンが王道で、しっかりまとまっているのでおすすめです。
クラシック経験者は恐らく使用経験があると思います。
ピアノ未経験者は使用経験が無いかもしれません。
問題
CイオニアンスケールとCミクソリディアンスケールの音の違いを調べましょう。
共通ではない音はどれでしょうか?
解答:Cイオニアンスケールの第7音目はBの音、Cミクソリディアンスケールの第7音目はB♭です。
他の音は共通しているため、それぞれのスケール感を出すにはこれらの音の使い分けが有効です。
ミクソリディアンスケールの使い方



KeyがCの場合、Gミクソリディアンスケールは
G7(Ⅴ7)ドミナント7thコードで使用できます。



*大きな音が出ることがあります、音量注意
2小節目のG7で、Gミクソリディアンスケールを使用しています。
全てGミクソリディアンスケールの音です。
注意ポイント
今回はわかりやすくするために、Gの音から始め、スケールの音しか使っていません。
しかし、必ずしもGの音から始めないといけないわけではありません。
また、他の音が少し混ざっても良く(係留音など)、Gミクソリディアンスケールと解釈することもあります。
また、ブルースでは基本的に主要和音も7thになるので
ミクソリディアンスケールを使用できます。
練習のまとめ
- ミクソリディアンスケールは7thコードで使用可能
- ブルースではそのまま使える
- スケール感を出すには、そのスケールに特徴的な音を知ること