この記事では、ジャズの基本中の基本「ブルース」のコード進行について解説します。
ブルース
ジャズを始めるとき、一番最初に学ぶのは”ブルース”か”枯葉”のことが多いです。
チャーリー・パーカーのNOW’S THE TIME(ナウ・ザ・タイム)なんかは超定番。
ブルースのコード進行はつぎのようなモノが一般的です。
上の例は、Cブルースのコード進行です(C JAM BLUESとかが有名です)。
譜面でコードが書かれていない箇所がありますよね。
その場合、前の小節のコードを引き継いでいます。
例えば、4小節目は3小節目のC7を引き継いでいます(・/・のように表記することもあります)。
ブルースの場合、基本的には主要和音もセブンスコードになります。
例えば、Ⅰ7をトニックと解釈しても問題ないです(語弊を恐れずに言えば)。
トニック(Ⅰ7)とサブドミナント(Ⅳ7)を行ったり来たりして、最後の9~12小節でⅡ7-V7-Ⅰ7となって曲が終わります。
9小節目のⅡ7について、もう少し詳しく知りたいです!
この説明には、少し前置きが必要です。
ジャズの最重要コード進行にⅡm7-V7-Ⅰという進行があります。
Ⅱm7はそもそもサブドミナント(Ⅳ6)の代理コードです。
ブルースのⅡ7は”Ⅱm7″で演奏することも多いのですが、「ブルースではⅡm7がⅡ7に置きかわっている」と解釈してください。
つまり、9小節目のⅡ7はサブドミナントと解釈できます。
”ブルージーな雰囲気を出すためにⅡm7⇒Ⅱ7にした”くらいに思っておけば大丈夫です。
つまり、ブルースのコード進行は本質的には「トニック、サブドミナント、ドミナント」しか出てこないことになります。
ブルースは、リハーモナイゼーションをすることも多いですが、それはまた別の機会に解説します。
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