








こんな疑問にお答えします。
ジャズといえばセッション!
・・・ですが、初めての人にとってはなかなかハードルが高いですよね?
そこで、セッションのルールや定番曲について解説します。
この記事の信頼性
注意!
今はコロナの影響でセッションするのが難しい状況が続いています(人数制限しているところがほとんどです)。
各自コロナ対策をしっかり行って、周りも自分も守るようにしましょう!
そもそもセッションって何?【独学の初心者が知っておきたい】
セッションは、プレイヤーが楽器を持ち寄って
その場でやりたい曲を決めて、一緒に演奏することです。
予め決まったメンバーと演奏する”バンド”とは異なるので、
セッションを知らない人からは「そんなことができるのか!」と驚かれることも多いです。








しかし、当日会った人とその場限りの演奏するのは、
まさに一期一会といった感じで、ワクワクしませんか?
ぜひ、セッションに参加して音楽仲間を作ってほしいです。
ジャズのセッションができるお店
都内には結構多いですね。
初心者におすすめのセッション場所(都内)
- LIVE UNTEN 45(四谷三丁目)・・・色んな楽器が揃っている
- 竹花(笹塚)・・・ジャズ以外のジャンルも演奏することあり
- J-Flow(錦糸町)・・・初心者セッションなどさまざまコースあり
- Four & More(入谷)・・・プロも多数出演
- JAZZBIRD(表参道)・・・プロも多数出演の老舗
上記のお店はアットホームなので(レベルが低いとかではない)、初心者でも安心していけると思います。
他にも、レベルが高いと言われるイントロ(高田馬場)があります。
まだまだいろいろあるので
「ジャズ セッション お店」
で検索して自分にあったお店を探してみましょう!
参考
プロがゴロゴロいるようなセッションから、本当に初心者のみのセッションまで様々です。
「初心者セッション」というのも結構あるので、いきなりレベルが高いところは怖いという方は、こういったものから参加するのが良いかもしれません。
ある程度演奏できる曲が増えた段階で、ワンランク上のセッションに行くのもありです。
セッションの参加方法やルール、やり方など
まずは参加を伝えましょう
お店に入ったら、まず演奏するかどうか聞かれるはずです。
その時に、自分が何の楽器をやるか伝えます。
あとは”(セッション)ホスト”と呼ばれる人(進行役)が、段取りをしてくれるので、名前を呼ばれたら参加するだけです。








ホストは、プロやアマチュアの経験豊富な人が担当し、1人~3人程度のことが多いです。
楽器としてはピアノがいることが多いです。
もし、ホストがドラム1人で、お客さんもドラムしかいないってなると
さすがにセッションのしようがないからです。
セッションで”最低限知っておきたいルール”
曲の構成
「イントロ→前テーマ→各楽器のソロ→(バース)→後テーマ→エンディング」
という流れが一般的です。
それぞれ解説します。
イントロ
テーマに入る前の、導入部分です。
曲によっては定番のイントロがあるので、覚えておくと安心です。
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ジャズピアノのイントロ・エンディング まとめ【初心者】
ポイント
だいたい、ピアノなどのコード楽器が8小節か4小節のイントロを弾きます。
もちろん、管楽器が吹いたり、ドラムがイントロを出すこともあります。
また、イントロなしでカウントで入ることもあります。
テンポはフロント楽器が提示してくれます。
ポイント
イントロを弾く際に大事なのは、難しいことを弾くのではなく、テーマに入りやすいイントロを弾くことです。
まず第一に、リズムの提示をしっかりすることを意識しましょう。
何も思いつかない時は、テーマ最後の8小節を弾きましょう。
また、できないときはできないと断って大丈夫です。
その場合は、他の楽器がやるか、カウントになります。
前テーマ
イントロの次はテーマ(主題)を演奏します。
テーマというだけあって、曲で最も大事なものになります。








通常は1コーラスですが、2コーラス演奏する場合もあります。
各楽器のソロ
テーマのコード進行に則って、各楽器がソロをとります。
「フロント楽器→コード楽器→ベース」のようにソロを回しますが、これは色んなパターンがあるので何とも言えません。
順番はどうにでも変えることができるからです。
ソロが回ってこないパターンも無きにしも非ずです。
しかし、回ってこなかった人からすると、「なんで?」となるので、基本的には回します。
回ってこない場合は、時間の関係だったり、演者のレベルも考慮してということもあります。
バース
バース(verse)はソリストとドラマーが交互にソロを行います。
4小節ごとに行う場合は4バースと言い、最もよくやるパターンです。
「管楽器→ドラム→ピアノ→ドラム→管楽器→ドラム→ピアノ→ドラム→・・・」
とやることもあれば
「管楽器→ドラム→管楽器→ドラム→・・・」
とやる場合もあります。
また、バース終了後に、そのままドラムソロが入ることがあります。
エンディング
エンディングは曲を終わりに導くためにあります。
車と同様で、音楽は急には止まれません。
徐々にブレーキを踏むといったイメージがわかりやすいかもしれません。
注意ポイント
エンディングについては、前もって、どのように終わらせるか簡単に話しておくのも良いかもしれません。
何も決めていないと、曖昧な感じで終わってしまうこともあるからです(よくある)。
ストレートにそのまま終わる場合や、循環の進行Ⅲ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴをひたすら繰り返すこともあります(逆順と言う)。
エンディングも王道パターンがあります。
色んな音源を聞いて、覚えておきましょう。
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ジャズピアノのイントロ・エンディング まとめ【初心者】
教本としては、エンディング虎の巻も初心者にとって参考になると思います(現在は中古のみの取り扱い)。
チューニングに協力する
ピアノはセッション時にチューニングができません。
なので、他の楽器がピアノのチューニングに合わせる必要があります。








ギターとピアノが一緒になった場合
ギターもピアノもコード楽器です。
お互いが同じようなバッキング(コンピング)を演奏すると
音同士がぶつかることがあり、やかましく聞こえてしまうことがあります。
ギターがリズムを刻んでいたら、ピアノはメロディーを弾きましょう。
例えばボサノバなら、ギターの方がバッキングに味が出るので
ピアノは鼻歌を歌うような感じで、パラパラ簡単なフレーズを弾けばいいんです。
もっと言うと、そもそも何も弾かないという選択肢をとっても良いのです。
何のために座っているかわからなくなるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫です。
休符も音楽なんですよ。
フロント楽器が頭を指さしたら、テーマに戻る合図
演奏中にフロント楽器(管楽器など)が、頭を指さすことがあります。
それは、「テーマの一番最初に戻りますよ」って意味です!
「一番最初=頭」という意味です。
ソロは何コーラスとっても良いのですが、あんまり長くやっても次の人たちが演奏できませんよね?
もうそろそろテーマに戻っても良いかなというタイミングで、フロント楽器が頭を指さしたら後テーマに進みましょう。
セッションでよくある不安なこと3選
セッションでよくある不安について説明します。
弾ける曲がほとんど無い
さすがに、全く何も知らない状態ではこちらもどうしようもできないので
とりあえず”枯葉”と"Fブルース"だけは練習しておきましょう。
簡単なコンピング(バッキング)ができれば、とりあえずOKです。
「ソロはまだできません」と、断ることもできます。
しかし、せっかくなのでトライしてほしいです。
初心者がうまくできないことはわかりきっているので、どんな演奏でも問題ありません。
他人からどう見られるかは気にしなく大丈夫ですよ。
イントロ・エンディングが弾けない
ピアノはイントロを頼まれることが多いです。
オーソドックスなパターンは学んでおきたいですね。
黒本に書いてある場合もありますが、書いてないものについては勉強だと思って自分で耳コピをしてみましょう。
ロストが怖い
自分が今どこを弾いているかわからなくなってしまうことを”ロストする”と言います。
初心者ではよくあるのでそこまで過度に怖がらなくて大丈夫です。
だいたい経験者が入るので、その人を頼りにすればOKです。
例え間違えたとしても、周りを見てシレっと戻ればいいのです。
もし、あなたが間違ったとしても、他の人がサポートしてくれるはずです。
全員がロストしたら・・・諦めましょう(笑)
そういうこともあります。
次に活かしましょう。
ブルースと枯葉ができたら一度セッションに行ってみよう!
ブルースと枯葉がある程度できるようになればセッションに行ってみることをおすすめします。
曲数増やしてから行こうと考える人もいますが、いくつ覚えてもきっと不安は解消されません。
セッションは実践あるのみです。
一度体験してしまえば、そこから多くの課題が見つかると思うので、サッサと参加してしまうことを強くお勧めします。
それでも怖いという方は、見学だけでもしてみましょう。
まだジャズを始めていなくても、どういう感じなのかだけ試しに聞きにいくのもありだと思います。
もし、面白そう!と思えたら、次は自分も参加するという気持ちを持って練習しましょう。
セッションの心構え
挨拶をしっかりしましょう!





いや、意外にできない大人は多いんですよ!
もしかしたら、小学生の方がきちんと挨拶するかもしれませんね(汗)
「お願いします」
「ありがとうございました」
を言うだけでも、受ける印象は違います。
レベルを問わず、一緒に演奏をしてくれる人たちに敬意を表しましょう。
例えば、あなたが会社の新人だったとして
諸先輩方にぞんざいに扱われたらどう思いますか?
嫌な気持ちになりませんか?
逆にかなり目上の方が、新人のあなた分け隔てなく接してくれたら
良い印象を持ちますよね?
最低限のマナーとして、挨拶はしっかり行いましょう!
人の演奏は聞きましょう
自分の演奏が終わったら、他の人とペチャクチャ喋りまくる人もいます。
もちろん、その前に一緒に演奏していた人と演奏について話すこともあると思いますが
他の人の演奏を聞かないでずっと話し続けているのはNGです。
他の人が演奏していたら、ちゃんと聞きましょう!
あなたの演奏の良いところを見つけようと、しっかり聞いてくれていたかもしれませんよ?
良い演奏には拍手を送ろう!
拍手を行うタイミングって初心者にはよくわからないと思います。
というより、そもそも拍手をする文化があることに驚く人も多いです。








拍手をするタイミングは、以下の場合が多いです。
メモ
- 各楽器のソロが終ったとき
- ドラムとのヴァースが終って、テーマに戻るとき
- 曲(後テーマ)が終ったとき
これは曲調にもよるので、初心者には判断が少し難しいかもしれません。
バラードのような静かな曲や、ソロ終わりがわかりにくい時などは拍手がされないことがあります。
とりあえずのルールとしては
良い演奏には拍手をしましょう!
拍手されたプレイヤーは内心喜ぶし、ホッとします(笑)
しかし、無理にするものではありません。
周りの様子などを見ながら適宜対応しましょう。
準備にモタつかない
特にできる曲が限られている場合は、悩まず「これをやりたいです!」って言ってしまいましょう。




できる曲が限られているのに、何分も悩んでそれだと「おい!」ってなります(笑)
時間は有限です。
やる曲は前もって考えておいた方がいいです。
中には遠方から通っている人もいます。
それで演奏時間が少なくなってしまうのは、その人たちにも申し訳ないですよね?
周りの人のことも考えて、なるべくスムーズな運営に協力しましょう!
メモ
できる曲が少なくても恥じる必要はありません。
みんな最初は1曲も知らなかったんですから。
セッションでよくやる曲(初心者)
本当はもう少し追加したいところですが、とりあえず次のリストをおさえておけば大丈夫です。
赤字を優先的に練習しましょう。
学びやすく、よくやる曲だからです。
定番曲リスト
- All The Things You Are
- Autumn Leaves
- Beautiful Love
- Bye Bye Blackbird
- Candy
- Confirmation
- The Days Of Wine And Roses
- Fly Me To The Moon
- Girl From Ipanema
- I'll Close My Eyes
- If I Were A Bell
- It Could Happen To You
- Just Friends
- On Green Dolphin Street
- Softly, As In A Morning Sunrise
- Someday My Prince Will Come
- There Will Never Be Another You
- F Blues(Now's The Timeなど)
上に書かれている曲は全て、この本(黒本)に載っています↓
最後に
はじめはわからないことばかりで不安だと思います。
もう少しうまくなってから・・・と尻込みする人もいますが、
それではいつまでも経ってもセッションに参加できません。
うまくできなくても、自分が思っている以上に周りは気にしていないものです。
あと、最近のプレイヤーは基本的には優しい人が多いと思います。
怖がらずセッションに行って、充実したJAZZY LIFEを送りましょう!