








そんなお悩みについて解説します。
この記事の信頼性
この記事では、ジャズを聞けるお店やジャズの練習方法などを解説します。
ジャズが聞ける場所って?ジャズはどこで流れているの?



ジャズが聞ける場所は何もライブハウスのようなお店ばかりではなく、あなたの身近で流れています。
また、ジャズは難しいと思われがちですが、簡単に練習方法を解説します。
そもそもジャズって何?



そもそもジャズとは何なのでしょうか?
ジャズ(英: jazz)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ合衆国南部の都市を中心に派生した音楽ジャンル。
西洋楽器を用いた高度なヨーロッパ音楽の技術と理論、およびアフリカ系アメリカ人の独特のリズム感覚と民俗音楽とが融合して生まれた。Wikipediaより引用
Wikipediaより引用
なにやら難しいことが書かれていますが・・・
要するに、西洋のクラシックの音楽理論とアフリカのリズムが合わさったものと思っておけばよいです(かなり乱暴な説明)。
ジャズピアノを始めるという目的では、ジャズの歴史的背景を知っておく必要はありません。
ジャズの歴史についてもう少し詳しく知りたい方は、「ジャズって何?ジャズとクラシックの違いをわかりやすく解説」をお読みください。
ジャズの特徴は、何と言っても即興で演奏するということでしょう。
クラシック経験者ならわかると思いますが、演奏するときは基本的に”楽譜に書かれている通り”に演奏しますよね?
また、楽器経験者ではなくても音楽の授業では”譜面どおり”に歌いませんでしたか?
”譜面に書かれていないこと”を演奏するということは原則しなかったはずです。
しかし、ジャズは違います。
全くルールが無いわけではないですが、簡単なメロディー、コード(ハーモニー)のみが書かれた譜面(リードシート)のみを用いて演奏をします。
例として、ジャズスタンダードの定番「ALL THE THINGS YOU ARE」のリードシートを見てみましょう!



譜面に書かれたメロディー・コード・リズムのひとまとまりをテーマと言います。
テーマの前にはテーマの導入であるイントロが演奏されることも多いです。
イントロについては、このブログでも色々紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- イントロ
- 前テーマ
- 各楽器のソロ
- バース(フロント楽器とドラムとの掛け合い)
- 後テーマ
- エンディング
という流れで演奏することが多いです。
テーマは”前”と”後”で基本的には二回演奏されます。
一番伝えたいこと(テーマ=主張)なので二回演奏するんでしょうね。










ソロ中は、五線譜の上に書かれているコード進行を基に演奏をします。
- 即興でそんなことできるの?
- 一部の天才だけじゃないの?
と思う方もいるかもしれませんがそれは違います。
そのコード進行にハマるフレーズを学んで瞬間的に出せるように練習すれば誰でもできるようになります。
たとえば因数分解を初めて習った時、はじめは問題を解くのに時間がかかりませんでしたか?
けれども問題を何問も解いていくうちに、条件反射で答えを導き出せるようになりますよね?
あの感覚に似ています。
ジャズはあなたの身の回りでたくさん流れています
ところで皆さんは普段からジャズを聞きますか?










でも、実は皆さんの身の回りで結構ジャズは流れていますよ!
ルパン三世のテーマだけではありませんよ(笑)
- スーパー
- カフェ
- 美容院
- 居酒屋
いろいろな場所でBGMとして使われています。
あまり耳に残るものでは無い(特にソロの部分)ので、「うるさくない=BGMとして最適」という構図なのでしょう。
しかし、ジャズを演奏する身としてはちょっと複雑な気持ちになります・・・。
他にも、番組のテーマソングなどにも利用されます。
有名どころでは報道ステーションのテーマソング(外部リンク:YouTube)としての使用でしょうか。
完全に余談ですが、私は友人とリンク先のライブに行きました(笑)
満員でかなりの盛り上がりでした。
黒田さん(tp)と大林さん(pf)のMCも面白かったです。
さて、このライブはブルーノート東京で行われましたが、名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
ブルーノートは南青山にあり、ジャズライブ・本格的な料理を堪能できるジャズクラブです。
国内では最大手のジャズクラブと言って良いでしょう。
海外からのアーティストがよく出演します。










参考
ミュージックチャージだけで¥8,000近くかかり、プラスで料理・席代・サービス料金などがかかります。
なかなかにお高いので、気軽には行けないかもしれませんが
興味のあるミュージシャンが出演する際は足を運んでみましょう(
学生の場合は学割もあります!
非日常を味わえると思いますよ。
ブルーノートに一つ文句を言うとしたら、・・・ちょっと席の間隔が狭いということでしょうか(笑)
まあ、南青山という立地であるので仕方ない面があるのでしょうが・・・
他にも有名どころとしては、次のようなお店があります。
- コットンクラブ(丸の内)
- モーションブルーヨコハマ(横浜)
- NARU(お茶の水)
- PIT IN(新宿)
初心者向けにジャズピアノの練習法をサクッと解説



ジャズピアノの大きな特徴は、何と言っても即興でピアノを演奏することです。
ある程度のルールや作法はあるものの音楽理論・ストックフレーズ・センスを駆使して自由に弾くことができます。
一般的にジャズを演奏すると言えばジャズスタンダードを演奏することを想定します。
- 枯葉(Autumn Leaves)(外部リンク:YouTube)
- 酒とバラの日々( Days of Wines and Roses, The)(外部リンク:Youtube)
上記のような、これまで多くのジャズミュージシャンが演奏してきた曲目を指すことが一般的です。
「○○のジャズ風アレンジ」とは違うと思っておいて差し支えないです。
例えば、セッションで
- 「ルパン三世のテーマやりましょう!」
- 「ジブリをジャズっぽくやろう!」
とは、まずなりません(バンドや、ソロピアノで行う場合は話は別です)。
ジャズピアノが向いている人とは?












それでは、どういう人にジャズピアノが向いているか解説します。
自分で考える力がある人
まず、自分で考え抜く力が必要です。
音楽理論、リズム、曲目など学ぶことが山のようにありますが、必ず自分で考えなければならない瞬間はやってきます。
正解ではないかもしれないけど、「自分はこう思う!」と考える力(気持ち)がある人には向いています
努力を惜しまない人
ジャズピアノを始めてすぐはうまくいかないことばかりです。
コード理論でもつまずくでしょうが、そもそも八分音符の弾き方で悩むはずです。
未経験の人は、ほぼ間違いなく表ノリになり、お囃子のような演奏になります。
そして、録音して絶望します。










私も、何回絶望したかわかりません。
ただし、現状を受け入れ、改善する努力をひたすら続けていくと、報われる日がやって来ます。
セッションに行く人
環境はあなたのマインドを大きく変えます。
たとえば、海外赴任で英語を使わざるを得ない人は、英語が早く上達します。
そうしないと生きていけないからです。
ジャズも、人と演奏する(アンサンブル)ことで、上達しやすくなります。
もちろん、日々の練習も真面目に取り組んでいることが大前提ですが・・・。
セッションに参加することは、最初は怖いかもしれません。
しかし、積極的に参加する人は、やはり上達が早いように思います。
社交的な人
セッションでは色々な人と会います。
その中にはベテランもいるでしょう。
上手い人にアドバイスを求めれば、きっと色々教えてくれます










そのアドバイスから、新たな気づきが見つかるかもしれません。
また、あなたが上達すれば向こうからバンドを組もうと声をかけてくるかもしれません。
いずれにせよ、”人とのつながり”を持っておくことで損することはあまりありませんよ。
ジャズはこんな人に向いている!
- 自分で考える力がある人
- 努力を惜しまない人
- 継続することが苦手ではない人
- セッションに行く人
ジャズピアノ初心者が”すべきこと”



ジャズの音源を聞こう!
何よりもまずは音源を聞いてみましょう。
わたしがジャズ研にいた頃は、CDを買って聞くという文化があったのでそれこそ何百枚と持っています。
けど、今から始める人に別にCDを買って聞け!というつもりはありません。
YouTubeでも色々聞けますし、Apple Music、Amazon Music Unlimited、Spotifyなどでも聞けます(一部有料含む)。
ただ、お金を払ったものの方がしっかり聞くのは間違いありませんね(笑)
教本を利用する
このブログでは、初心者から上級者までおすすめの教本を紹介しています。
実際に使用して、効果があると思ったものを以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
ジャズピアノのおすすめ楽譜・教本【レベル別】
最強の練習法・・・”耳コピ”です!
コード(和音)の知識は、ジャズピアノを行う上で必須の知識です。
しかし、それ以上に耳コピ(音源を聞いて採譜)能力が重要です。
耳コピのやり方については「【ジャズ】耳コピの方法とメリットを徹底解説!」で説明しているので、ぜひお読みください。
ポイント
初心者はメロディーだけでも良いので、”音源を聞いて真似する”ということをやってみましょう!
【超重要】耳コピの方法とメリットを徹底解説!ジャズをやるなら必須
仲間を見つけよう
モチベーションを保つために仲間はいた方が良いと思います。
私は大学のジャズ研に所属していたので、仲間には特に困りませんでした。
しかし、あなたが社会人の場合、一緒に頑張る人を見つけるのは結構大変だと思います。
そのため、次のような行動をしてみてください。
ジャズのサークルに入る
大学生の場合、ジャズ研を訪れてみましょう。
社会人の場合は、社会人サークルを探してみましょう。
場合によっては、社会人可の大学サークルもあります。
別の方の記事があったので、参考までにリンクを貼っておきます。
参考: 社会人ジャズ音楽サークル@東京
ジャズの教室に入会
お金はかかりますが、教室に通って方向性を示してもらうのも一つの手です。
今ではYouTubeなどでも学ぶことができて良い時代になりましたよね。
しかし、多分YouTubeを見ただけで上手くなる人は、正直あまりいないと思います。
結局無料だと、ただ流し見るだけで、実際にちゃんと練習するという人はほとんどいないんですよね。
たとえば、ダイエットとか成功しない人がほとんどですが、その理由は続けることができないから。
だからライザップのように「やり切らせる」ことに価値があるんですよね。
そういう意味では、レッスンを受けるのは合理的です。
もちろん、自分で自分をコントロールするセルフティーチングができるなら独学でもOKですが、9割の人はできないと思います。
一応、このブログでもおすすめのピアノ教室を厳選して紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
-
【2023年最新】ジャズピアノのおすすめ教室比較4選|料金・オンラインレッスン
セッションに通う
個人的に最もおすすめなのが、セッションに通うことです。
・・・とは言っても初めてのセッションの場合、死ぬほど緊張すると思います。
ちょっといきなりはキツイ場合はリスナーとして聴きに行くのもありだと思います。
また、初心者であることを伝えれば、普通は曲を決めさせてくれます。
セッションホストや経験豊富な方がリードしてくれるので、あまり不安にならなくて大丈夫です!
万が一、あなたの演奏をバカにしてくるような人がいたり、説教する人がいても、スルーしましょう。










しかし、アドバイスであれば、自身の成長のために受けるべきです。
アドバイスを悪口を言われたかのように受け取るのは、自身のためにも得策ではありません。
ただ、伝える側の言い方が下手な場合もあるので、線引きが難しいところではあります・・・。
セッション初心者におすすめのお店(都内)を紹介します。
上記のお店は結構アットホームなので(レベルが低いとかではない)、初心者でも安心していけると思います。
ハイレベル&怖い場所として有名なお店にイントロ(高田馬場)があります。
でも、近年は全然怖い感じではないです(レベルは高い)。
なんかそういうイメージがついてしまっているようですが・・・
どのお店もリスナーとして行く分には全く怖くないお店なので、まずは一歩足を踏み入れてみましょう。
参加するかしないかの判断は、それからでも遅くないはずです。
【ジャズ】セッションでのルールや定番の曲を一挙紹介!
録音をupしてみよう!
YouTubeやTwitter、Instagramなど様々なSNSサービスがあります。
実名を出す必要は無いので(私も出してません)、録音をupしてみるとモチベーション維持に役立つと思います。
また、誰かに聞いてもらうということを意識するかしないかで、上達達度は大きく変わります。










セッションに行こう!(二回目)
と、簡単に言いますが・・・
これが最もハードルが高いと思います。
私の場合、毎週ジャズ研でのセッションがありましたが、それですら怖かったです。
当時、怖い先輩がいたというのも理由の一つですが・・・、部室で震えていましたね(笑)
しぶしぶ参加するも、イントロ頼まれたら嫌だなーって、フロントの人から、目を背けたりしてました(笑)
・・・まあ、結局やらされましたが!
こんな感じだったので、他大ジャズ研やお店でのセッションに参加するなんてもってのほか・・・
もちろん、たまには行きましたけど、いろいろと理由を言っては逃げてましたね(今となっては、後悔しています)。
皆さんにも後悔をしないようにしてほしいので、あえてキツい言い方をしますね・・・。
周りはあなたが思っている以上に、あなたの演奏に興味ないです!
(失礼ですが、実際そんなもんなんです・・・)
仮に少し下手だったとしても、「まだ始めたばかりなんだろうなー」とか、それくらいにしか思いません。
一生懸命弾いてる姿を見てバカにする人は少ないです。
むしろ、応援してくれる人の方が多いでしょう。
最近は、お店でのセッションで、見ず知らずの人に説教垂れる人なんてかなり減っていると思います。
いたとしても、スルーで大丈夫ですよ。
最後に



ざっくりですが、ジャズピアノを始める前に知っておきたいことを書かせていただきました。
ジャズピアノは初心者にはとっつきにくい上にわからないことだらけで挫けることも多いかもしれませんが・・・
とにかく続けましょう!
「あともうちょっと頑張れば、楽しい世界が待っているのに・・・」という段階まで来てやめてしまう人も結構います。
それは非常にもったいないことです。
なんとか歯を食いしばって頑張りましょう。
いつか報われる日は必ず来ます。
より多くの方が、ジャズの演奏を楽しんでくれることを祈っています。