先日、ピアノの演奏動画から楽譜を自動作成するというニュースを目にしました。
もとの記事はこちらから読めます↓
>>ピアノの演奏動画から楽譜を自動作成 ディープラーニングで 京大と理研が技術開発
このニュースを見たミュージシャンの中には、焦った人も多いかもしれませんね。
耳コピをメインの仕事でやることは少ないかもしれませんが、副業としてやっている人は多いですからね。
しかし、近い将来、単純な耳コピの仕事はなくなってしまうかもしれません。
この記事の信頼性
恐るべしディープラーニング!ピアノの演奏動画から高精度な楽譜を自動作成
こんなツイートをしました。
耳コピの仕事が無くなる日も近いかも?
ジャズはまだ難しそうですが、インテンポのPOPSとか結構精度高く採譜されていて驚きました
ピアノの演奏動画から楽譜を自動作成 ディープラーニングで 京大と理研が技術開発(ITmedia NEWS)#Yahooニュースhttps://t.co/tp7H3AfoDZ
— MonMon@JAZZY LIFE(ジャズ) (@MonMon_Studio) March 17, 2021



ディープラーニングとは
人間が手を加えなくても、コンピュータが自動的に大量のデータからそのデータの特徴を発見する技術のこと
ディープラーニングは、AI(人工知能)に含まれる技術なのですが、詳しくは他のサイトを参考にしていただけたらと思います(自分も詳しくないので)。
さて、話を戻しましょう。
今回話題に挙がっているものは、「音声データから自動で楽譜を作成する技術」です。
京大と理研が共同開発したシステムで、プロジェクトページに飛ぶと
実際にYouTube動画から作成した楽譜のサンプルが見ることができます。
POPS、JAZZ、CLASSICなど様々なジャンルのサンプルを見ることができます。







インテンポ(テンポが一定)で、ややこしいリズムを用いてないものには向いているのかもしれません。
JAZZのサンプルもあったのですが、こちらはさすがに少し難がありました・・・。
4拍子なのに3拍子と認識していますし、音も間違っていることが多かったです。
総評
- インテンポでシンプルな曲の場合、精度は高い
- ジャンルにより、精度にばらつきがある
- 拍子についてはコンピュータが認識するのはまだ難しそう
音そのものではなく、リズムの認識がまだ難しいのかなと思いました。
強拍・弱拍などをコンピュータ側で判断するまでには至っていないようですね。
音量の強弱で認識できそうな気がしますが、そう単純な話ではないのかもしれません。
ジャズの場合、ソロ中にポリリズムで演奏することもよくあるので余計に判別が難しそうです。
それにしても、昨今の技術の進歩は凄いですね・・・。
”クリエイティブ”な領域に踏み込んできたAI、ミュージシャンが生き残るには?
”AIに人間の仕事が奪われる”と言われて久しいですが、「あくまで単純作業のようなものに限られるのではないの?」と楽観的な人もいるのでは?
しかし、AIは既にこんなことも出来てしまうそうです。
The clips on the right are AI generated from raw audio.
Turn any audio file into 3d virtual concert with one click.
The AI extrated notes from raw audio and generated the appropriate playing technique, hand and body motion#3d #AI #MachineLearning #vr #ar #concert #MetaHumans pic.twitter.com/xU0wWqZxuA
— Fayez Salka (@fayezsalka) February 19, 2021
動画右側の演奏は、音声を基にAIで作られた動画だそうです。
ポチっとボタンを押せば、完成してしまうとか。







耳コピはクリエイティブな仕事ではない
耳コピは、今のところクリエイティブな仕事に位置付けられていますが、実際は"クリエイティブではない”です。
曲や演奏そのものはクリエイティブですが、耳コピはそれをただ模倣しているだけですから。
自分のアイデアはそこにはありませんからね。
注意ポイント
耳コピ自体を否定しているわけではなく、むしろミュージシャンなら絶対に習得したいスキルです。
耳コピが”クリエイティブ”な仕事かどうかと聞かれたら、そうではないという話です。
オリジナリティーが無いと生き残れない時代
今後は、何かしら人より秀でているオリジナリティーが無いと、ミュージシャンにとってますます厳しい時代になりそうです。
「今までもそうだよ!」って声が聞こえてきそうですが(笑)
一番重視すべきはもちろん音楽そのものなのですが、それ以外にも目を向ける必要があるかもしれません。
たとえば、自分の練習風景を公開するプロが少しずつ増えてきましたよね。
「プロが普段どういう練習をしているのか興味がある人は多いだろう」と目をつけて、YouTubeなどで配信するようになったわけですね。
そして、それは一定の成果を上げているように思えます。
また、見た目からインパクトを与える手法を取る人も多いですね。
例えば、ジャズピアニストの上原ひろみさんは、バークリー音楽大学在学中、自分という存在を知ってもらうためにあえて奇抜なファッションを取り入れたと自身の著書で述べています。
上原さんは音楽そのものがオリジナリティに溢れていて演奏も素晴らしいピアニストですが、そんな彼女ですら、聞いてもらえるために努力されていたんですね。







ただ、あくまで音楽そのものが秀でていてこそのものであることは忘れてはいけないと思います。
注意ポイント
キャラ付けは、”自分を知ってもらう”には有効な手段ですが、方向性によっては嫌悪感を抱かれることも多いです。
一時的な効果はあるかもしれませんが、信頼残高は減りかねず、結果的に見向きされなくなるなんてことも・・・。
因みに信頼残高とは、”信頼関係の程度を銀行口座の残高にたとえたもの”のことです。
一番は音楽でオリジナリティーを示すことですが、実際難しいですよね・・・。
楽器が上手い人・作曲技術の高い人なんて星の数ほどいますから。
実際、ちょっと演奏できるだけでは、なかなか見向きされないようになってきました。
凄腕のプロのライブでも、客入りはまばら・・・なんてことはよくあります。
ライブだけで食べていける人は本当に一握りの人間だけです。
そのため、ミュージシャンはレッスンをしたり、副業で楽譜作成をしたりするわけですが。
その楽譜もボタン一つで簡単作成できてしまうと、仕事が無くなるわけでして(笑)
今後はAIに代替されないようなスキルをミュージシャンも意識しないといけません。
音楽そのものも自動作成の技術が進んでいますが、AIよりいい音楽を提供できないとなれば、いよいよ成す術なしですよね。
そうならないように、日ごろから精進しなくてはいけませんね。
私もそんな未来にプルプル震えながら、日々精進したいと思います。
ミュージシャンの副業なら、クラウドソーシングがおすすめ!
悲観的な話になってしまったかもしれませんが、今のところまだ音楽の仕事は市場にあふれています。
プロ・アマチュア問わず、音楽の副業をするならクラウドソーシングがおすすめです。
私もココナラをメインに活動しています。







ココナラの副業については別の記事でも解説しているので、参考にしてください。
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【稼ぐ!】ココナラで音楽のスキル(作曲・アレンジなど)は売れる?【感想】
依頼内容は次のようなものが多いです。
- 耳コピ(楽譜作成)
- BGM(オリジナル曲)の提供
- 楽曲アレンジ
- レッスン
ジャンルにより案件数や条件も変わってきますが、まずはどのようなサービスが出品されているかを調べ、「これなら自分でもできるかも!」というものを見つけてみましょう。
登録しておいて損のない大手サービスは次の通りです。
この中ではココナラが一番使いやすい印象です。
スキルクラウドやBizseekはユーザー数が少ないので、今のうちに始めておくと先行者利益が得られるかもしれませんが、サービス自体が無くなる可能性も否めないので、まずはメジャーなココナラを使うのが無難だと思います。
すぐにミュージシャンの仕事がAIに代替されるようなことはないと思いますが、今のうちに”自分の強み”を見つけ伸ばしておくことが、10年後の未来を決めるかもしれません。